命のおもみ

マンションで、時々会う

ご夫婦で整体院をされてる方の

奥様が7月20日に亡くなりました。

同じ自営業同士で話して楽しいきれいな方でした。

うちと一緒で、いつもご夫婦で一緒に出勤していくので親近感があって

たしか、最後に会ったのは7月だったと思うのに。

いつもと変わらず、笑顔で世間話を少し

8月に入ってご主人から亡くなったことを聞きました。末期がんだったそうです。

「気丈な人だったからね」

美人薄命というか、憎まれっ子世にはばかるの逆というか

ご主人の悲しみは計り知れないけれど

とっても素敵な人だったから

この世の修行をいち早く終えられたのですね

いまだに信じられず

ご主人を見かけるとすぐ隣にいつものように奥様が笑っている気がします

7月に仁木でカブトムシのオスとメスを買って来ました。

飼い方もわからず、ペットショップの人に聞きながら

試行錯誤して飼っていましたが

9月の頭にメスが死んでいました

オス1匹ではかわいそうと、山に放すつもりでいましたが

放そうとケースからオスを出した時に、土の中に8匹の幼虫がいることに気がつきました。

オスは良く見ると、足もとれてしまっていて

このまま放しても生きてはいけないだろうと思い

家に連れて帰ってそれから1カ月半くらい生きました。

死んだオスを持ち上げた夫が

「死ぬと軽くなるんだね」

と言っていました

魂の分だけ軽くなるのかな

子どもの時より命の感じ方がリアルになってきます。

土の中の幼虫は

来年の初夏には成虫になって土から出てくるそうです。

この世は修行だらけで、なかなか生きやすくならないけど

「生きている」おもみ

生きる命

死んでいく命

の事が、

心の深いところにしんとしみる

暑い暑い今年の北海道の終わりゆく夏でした。